―どのような状況(経緯)から、REビジネスへ業務依頼をしようと思ったのですか?
小橋:引退後、自分のジムを持ちたいと物件を探していました。その時出会った物件を僕は良いと思って契約寸前までいったのですが、知人に話したところ、「決断する前に一度プロに聞いてみては?」とREビジネスの飯田さんを紹介され、ご相談させていただきました。
内覧では初対面だったにも関わらずかなり厳しい意見を率直に言ってくれまして。。。(笑)
初対面の人によくここまで言えるな、というぐらい。(笑)
導線や天井高、物件の視認性やロケーションの特性など、鋭くかつ的確に指摘をもらい、「ほんとにこの物件やるのですか?」と飯田さんに言われ、逆に、歯に衣着せぬ言い方に、「この人は信用できる」と思いました。
結局、その物件はやめることになりましたが、今では止めてほんとうによかったと思っています。契約を止めてくれた飯田さんには今でも感謝しています。場所や雰囲気がいいなと思うだけではだめで、スポーツジム特有の視点が必要だということが分かりました。
飯田:不動産の仲介業者は物件を紹介して終わり。その後の事業の成否は関係ありません。いいことばかり言うのが普通です。そういう意味では、仲介業者としては失格かもしれませんね。(笑)
小橋:その後も物件の相談をさせてもらった結果、現在の等々力の物件をREビジネスさんから紹介され、出会うことができ、とても感謝しています。やはり、フィットネス事業に精通し、かつ不動産の専門家に聞くことで「あ、これはいい物件なのだ。」と安心感がありましたね。
―REビジネスからは、どのようなソリューション提案がありましたか。
小橋:ジムを開業するにあたり、「なぜジムをやりたいのか」、「どんなジムを創りたいのか」飯田さんから何度も聞かれました。また、理念や想いが無いと事業は長続きしないということも教わりました。もともと僕はトレーニング好きでしたし、引退した延長上に何の迷いもなくジムがあったのだけど、改めて何故自分がジムを開業したいのか考えた時、色々な感情が溢れ出てきたことを今でも良く覚えています。これからさらに高齢化社会となっていく中で、自分の健康は自分で守っていく時代。時間にとらわれず自分の生活スタイルに合わせてトレーニングでき、しかも低料金。そんなエニタイムのFCとして経営することが自分の想いにぴったりとはまり、FC契約も飯田さんの計らいでとんとん拍子に決まりました。
ここまで事業の成否を真剣に考えてアドバイスし、物件を紹介してくれる不動産仲介業者はいませんね。
−現在のエニタイム等々力店の状況はいかがですか?
小橋:はい、順調です。女性のお客さまも多いので、清潔感や挨拶はとても大事にしています。エニタイムの中でも多少オーナー個々の特色があって良いと感じているので、等々力店も「ヘビーユーザー向けエリア」や、女性も安心してトレーニングのできる「ミドルエリア」にエリアを分けて、等々力店ならではの特色を出しています。ダンベルも50kgまで用意しています。50kgでも使う人もいますよ。(笑)
−店舗運営をする上で苦労したことは?
小橋:会員数に対してどの位の施設規模が妥当なのか判断するのが難しいと感じています。現在も試行錯誤しながら運営していますが、あとは、近隣に競合が増えてきていることですね。競合と差別化するためにも、フランチャイズとはいえオリジナリティのあるクラブを提供することは重要だと感じています。フランチャイズは誰にでもできる、ではなくて、フランチャイズだからこそ、差別化をしていかなければいけない難しさがあるので、そのためにも基本となる挨拶、従業員教育には力を入れており、お客さまにとって気持ちの良い空間を作っていきたいと考えています。少し遠くでもここだから通いたいと思ってくれるようなジムであるためには、理念や想いは本当に大切だと飯田さんから厳しくアドバイスをもらったこと(笑)は今でも心に響いています。
飯田:自分がやりたいことをやろうとしても誰も協力してくれない。それは自己満足だから。自分がやる事業が世の中のためにどう役に立つのか。その考えをしっかり持つことで事業は継続していくと、私も自身の経験から学びましたので。
小橋:僕、引退した後からがんの子どもを守る会を応援しています。そしたらエニタイムがそのことを取り上げてくれて、先日のロッテー楽天の試合で子ども達と一緒に始球式をしました。自分も、がんの子どもを守る会の関係者も、このような展開になるとは思ってもみませんでした。エニタイム運営を通じて、さらにがんの子どもを守る会の知名度が上がり、応援してくれる人が増えてほしいと願っています。
飯田:色々な人を巻き込みながら、どんどん想いが繋がっていきますね。
小橋:最初はただ「自分の」ジムをやりたい、という想いが強かった。でもそれが、「みんなの」ジムを作っていきたい、に変わってきました。日本はまだまだトレーニング根性論。だるい、きついイメージが強いですが、アメリカのように生活に密着するようなスタイルにしていきたいと思っています。これからもジム運営にかける「想い」を大切に、運営していきたいと思います。
―ありがとうございました。
※敬称は略させていただいています。